FLORSHEIM/COBRA VAMP YUMA
コードバンローファーのブルックス ブラザーズ、ローファーの元祖とされるバス・ビーフロールの生みの親セバゴ、高価なブランドのコール・ハーン....。いずれもアメリカンスリッポンを生み出した名門ブランドですが、これらの存在が日本で認知され始めたのが(一部の情報通を除けば)プレッピー人気が復活した1980年代後半から’90年代だったと考えて良いかと思います。そして、ここに紹介しますフローシャイムとその不朽の名靴であるコブラヴァンプにもこのことが当てはまります。フローシャイム社は1892年、アメリカ・シカゴでミルトン・フローシャイム氏とその父シグムント氏により創設されたシューメーカーで、ハウスブランドのフローシャイムはドレスからカジュアルまで幅広いラインナップで展開され多くの支持を得ていた、アメリカントラッドシューズ部門です。しかし、日本では「ユーマ」ことコブラヴァンプの人気が高く、「フローシャイム=コブラヴァンプ」のイメージさえあります。
このモデルは、甲ストラップやタッセルといった飾りをもたないミニマムなデザインのいわゆるベネチアン型と呼ばれるスリッポンで、あるいはこうしたタイプをヴァンプシューズと呼ぶ人もいます。本国では1960年代にブレイクしてアイビーリーガーたちの定番靴となり、日本でも多くのフォロワーを生み出し、また、’80年代終わり頃から’90年代にかけてさらに一世風靡。ヴァンプシューズと聞いて、この靴を真っ先に思い浮かべる人も少なくないでしょう。
その後、フローシャイム社の倒産やブランド買収などがあって、日本でも一時流通が途絶えたため、コブラヴァンプの存在なかば忘れ去られたかに見えました。しかし、生産拠点がインドに移るなどし、2007年にめでたく日本再上陸し、ビームスで取り扱われていたのです。しかもインソックライナーにプリントされたブランドロゴでは現行の楷書体ではなく、わざわざ’60年代の筆記体が復刻されている点にビームスらしいこだわりが見て取れます。
それにしても「なんでコブラヴァンプって呼ばれるの?」疑問をもつ人も多いことでしょう。ここで言うコブラとは、もちろん毒ヘビのコブラのこと。とはいえ、特にヘビ革で作られているからというわけではなく、甲部の形状がコブラの頭部を思わせることから、こう通称されているからです。真上から見るとよくわかるのですが、トウがややポインテッドで、しかしボールガースが張り出した甲部部分のシルエットは、たしかに威嚇するため顎部を広げたコブラを想起させます。また、真横から見れば、トウボックスからタングに至る稜線が著しく低いため、これがまた”コブラっぽい”のですね。非常に個性的なフォルムでこのシャープな木型が表情豊かなハンドソーンのモカステッチ&ビーフロールとともに、このモデルの重要なアイコンになっている訳です。
この通称があるのも、単に定番であるのみならず、ながらく多くの人々がこの靴を愛用してきた証拠でもあるでしょう。かつてアイビーボーイだった世代や数十数年前にキレカズにハマった世代には懐かしく、コーディネイトにアメカジのエッセンスを取り入れた若い世代には新鮮な、このコブラヴァンプは、大人のオフスタイルにも取り入れたい一足。パンツは細身&丈短めが最上のバランスだとか...。ファッションは時代時代で多少は変わりますので使用方法についてはこの辺にしますが、コブラとは毒ヘビの頭みたいな形状という事がいわれのようです。
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【令和3年2月22日】
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